多重債務の罠

このところ、多重債務による自殺や犯罪など暗いニュースがあとを絶ちません。多重債務なんて自分には関係ない、と思っている人も多いと思いますが、実は日 常のおもいがけないところに罠が潜んでいるのです。ちょっとした油断が、多重債務者への第一歩となってしまう現代社会……。怖くもあり、さびしくもありますね。

さて、たとえばこんなニュースがありました。
ある五十代の女性は、孫の病気のことで不安を感じていました。そんなとき、会社の同僚に「いい話が聞ける」と声をかけられ、何も知らされずに一緒に行く と、そこは新興宗教の支部でした。「孫の病気は、先祖の因縁のせい」と言われ、勉強のために通うように勧誘されたそうです。そして、なんと「修行の一環として、消費者金融から借金をするように」と言われ、計7社からおよそ250万円の借り入れをし、新興宗教の団体に渡したというのです。

この女性が、損害賠償を求める裁判を起こしたところ、新興宗教側は「人が嫌がることをすることで、思い煩いを除去する修行」として、あくまで修行の一環で消費者金融まわりをさせたと反論したのです。「修行のために消費者金融をまわる」という発想もあり得ませんが、「人が嫌がること=消費者金融」という発想は、さらにわけがわからないものですね。人が嫌がることといえば、昔からの定番としてトイレ掃除やごみ拾いがありますが、消費者金融まわりなんて一度も聞いたことがありません。

このように人の弱みにつけこむ罠が、わたしたちのまわりにはたくさんあります。人はもちろん神様でさえ、簡単に信じてはいけない世の中になってしまったようですね。みなさんも、十分気をつけてください!

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2008年12月19日
 
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