多重債務者は減った?

今年の5月、金融庁は「1年前に比べて多重債務者は3割以上も減少した」という報告をしました。その報告によると、およそ171万人と推定されていた多重債務者が、118万人までに減ったということです。もしほんとうであれば、1年のうちに多重債務者が53万人も減ったということになります。
たしかに大手貸金業者7社を見ると、貸出残高はこの2年でおよそ2兆円も減少しているそうです。
となると、金融庁の報告は正しいということになりますね。…果たしてそうでしょうか?

「週刊ダイヤモンド」がこれについて、興味深い記事を書いています。
多重債務者が減った要因を、上限金利の引き下げをはじめとする法改正の成果だと主張する金融庁に対して、貸金業界関係者は「数字のまやかし」と主張しているそうです。

その理由として、金融庁が割り出している多重債務者数は「全国信用情報センター連合会(全情連)」のデータです。全情連は、貸金業者が顧客の基本情報を集約している団体ですね。ところが、法改正で経営が厳しくなったため全情連を退会し、ヤミ金化している小規模の貸金業者が続出しているというのです。

それを裏付けるように、この1年で全情連の加盟企業数はおよそ2000社から1500社に減少しています。つまり、全情連に加盟していないヤミ金化した貸 金業者から融資を受けている人が増えたということになるようです。
多重債務者はけっして減っていない。むしろ被害が表面化しずらい深刻な状況に陥っている…。この悪循環を是正する方法が求められています。

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2008年11月7日
 
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