貸し渋りの意外な余波

グレーゾーン金利の廃止により「借りたくても借りられない人」が増えていることは、このコラムでも何度も取り上げてきました。企業が貸し倒れのリスクを避けるため貸し渋りをするようになり、審査基準が厳しくなったのです。

この影響はいろいろなところに及んでいるそうですが、そのひとつにパチンコ業界があります。パチンコ人口は、ここ10年で1000万人以上も減っているそ うです。昨年も客離れが進み、その原因には消費者金融の貸し渋りもあるとのこと。まるで「風が吹けば桶屋が儲かる」「蝶が羽ばたけば地球の裏側で竜巻が起 こる」みたいですね。

昨年は、パチンコ店の運営会社が相次いで倒産しました。企業信用調査会社・東京経済の「東経ニュース」はその原因のひとつを「消費者金融の法改正を受け、パチンコファンがパチンコにつぎ込む資金が減少した」と分析しました。

実はその前年は、消費者金融の強引な取立てや上限を超える金利での貸付が問題になり、大きく取り上げられた年なのです。そして追い討ちをかけるように、グレーゾーン金利廃止への急激な流れが起こり、今年に入って改正貸金業法が施行となりました。

借りたくても借りられなかった人のなかに、パチンコファンが多くいたのではないかと言われています。生活費がたりなくなって「パチンコで稼ごう」という人 のほか、融資を受けてパチンコ資金にあてる人もいるそうです。パチスロの場合、大当たりの額が大きいため「少しくらい借金をしても、当たりが出たらすぐ返 せる」という考えが働くようです。

パチンコ人口は減ったものの、ひとり当たりのパチンコ資金は大きく増えています。そのため、パチンコ人口の減少に比べてパチンコ業界の売上はそれほど落ち ていません。しかし、そこに消費者金融の貸し渋りが進めばどうなるのか…。パチンコ業界も、今後の金融業界の流れに注目しています。

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2008年7月18日
 
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