グラミン銀行に学べ?

このコラムでもすでにお伝えしていますが、グレーゾーン金利の廃止により「借りたくても借りられない人」が急増すると予測されています。それでは、毎日の生活に苦しむ多重債務者はどうすればいいのでしょう。自己破産するしか方法がないのでしょうか。

政府の多重債務者対策本部では、こうした状況を見据え、多重債務者の生活を再建・改善する方法を検討してきました。そして、2007年4月に「多重債務問 題改善プログラム」を決定しました。その中心となっているのは、借金返済・整理について具体的なアドバイスをする相談窓口を全国約500の自治体に設置す るというものです。

さらに興味深いものがありました。それは、バングラデシュにある「グラミン銀行」をモデルにした組織をつくろうというものです。知らない方もいるかと思い ますが、グラミン銀行はバングラデシュの貧困層を対象に、低金利・無担保の融資を行っています。貧困層の自立に貢献しているとして、2006年のノーベル 平和賞を受賞しました。

グラミン銀行の融資システムは、ちょっと変わっています。まず、お金を借りられるのは貧しい人だけだということ。そして、借り手は5人ほどでグループを作 り、ほかのメンバーの返済にも責任を持たなくてはなりません。つまり、グループの連帯責任になるのです。こうしたシステムにより、返済率は98%以上にも なっています。また特徴的なのは、借り手の97%が女性だということです。

ここまで説明すると、グラミン銀行の金利はほとんどゼロに近いと思うかもしれませんね。ところが、実は年20%近くもあり、日本では低金利とは呼ばれない 利率となっています。ただ、グラミン銀行以外の貧困層への融資は、年利100~200%(!)にもなる高利貸ししかいないため、バングラデシュではきわめ て低金利とされているのです。
「日本版グラミン銀行」の実現のためには、さまざまな課題があります。果たして政府が掲げる理想どおりにうまく行くのでしょうか?

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2007年10月26日
 
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