
2018年夏はLCCの台頭で、海外旅行に行く人が増える見込みです。海外旅行といえば、活躍するのがクレジットカード!
利便性はもちろんのこと、現地でのキャッシングが便利だったり、海外旅行保険が付帯していたりと、クレジットカードなしの海外旅行は考えられないほどです。その反面、盗難や紛失などのリスクが心配ですね。
そこで、旅先でクレジットカードを安心して使うための鉄則をご紹介します。
<目次>
クレジットカードの署名は絶対必要!
クレジットカードの裏面に署名していない人がけっこういます。
確かに、店舗によっては署名がなくてもOKの場合があります。でも、クレジットカードに署名するのは絶対に必要なこと。クレジットカードが届いたら、すぐに署名するのが鉄則なんです。
クレジットカードを使ったとき、お店側はカードの署名と売上票のサインが一致するかどうか見比べます。「ほんとにしっかり見比べてるの~?」と思うかもしれませんね。筆跡に関してはそれほど厳密に比較しているとはいえませんが、名前が一致しているかどうかは必ずチェックします。
クレジットカードの裏面の署名は、紛失や盗難のときの不正利用のリスクを低くしてくれます。クレジットカードには盗難保険がついていて、不正利用されたときは保険が適用されるケースがほとんどです。
自宅に置いておくから大丈夫、なんて考えもいけません。旅行中に空き巣に入られたらおしまいですよ。
クレジットカードの署名はなんでもOK?
クレジットカードの署名は基本的になんでもOKです。漢字でフルネームを書いている人がほとんどですが、ローマ字やハングル文字、アラビア文字だっていいことになってます。また、フルネームを書く必要もありません。でも、判読不能な署名だとお店の人に不審がられ、スムーズな決済ができない可能性もあります。
そう考えると、カードの署名は漢字かローマ字が無難だといえるでしょう。ただ、海外旅行でカードを使う場合は、漢字の署名のほうが不正利用のリスクが低くなるといわれています。
海外旅行に行く前に署名をローマ字から漢字に変更したい人は、クレジットカード会社に連絡し、カードを再発行してもらう必要があります。
クレジットカードの暗証番号は誕生日はNG!
クレジットカードを申し込むとき、4桁の暗証番号を決めます。どんなカードでも言えることですが、誕生日や連番など推定されやすい番号は絶対にいけません。カード会社によっては、こうした暗証番号は設定できないところもあります。
とはいえ、忘れてしまっては意味がありませんよね。例えば家族やペットの誕生日、プライベートな記念日、語呂合わせにするなどの方法もあります。
暗証番号を忘れてしまったときは?
クレジットカードの暗証番号を忘れてしまうことって、意外と多いですよね。
・カード会社に電話連絡をする
・サイトのマイページで確認できる
・カードを再発行してもらう
などの方法があります。
一般的なのは、カード会社に電話かインターネットで連絡し、暗証番号が記載された書類が送られてくるのを待つ方法です。この場合、1週間以上かかると見ておいたほうがいいかもしれません。暗証番号を忘れたとしてもサインで決済できるので、あまり慌てる必要はありません。
ただ、推定されやすい暗証番号にしている人は、すぐに変更手続きをすることをおすすめします。
海外旅行で気をつけたい5つのこと
海外旅行にクレジットカードは必須アイテム。現金は盗まれても戻ってきませんが、クレジットカードなら利用停止すればいいし、仮に不正利用されたとしても盗難保険が適用されます。また、空港などの高いレートで両替するより、クレジットカードの手数料のほうが割安というメリットも。
ただし、注意したいこともあります。
日本でクレジットカードを使うとき、一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどから選べますね。ところが、海外では支払い方法を選ぶことができません。基本的に一括払いかリボ払いです。どちらなのかはカードを作るときに設定されているので、海外旅行に行く前に支払方法を確認しておきましょう。
クレジットカードで買い物をしたら、売上票にサインする前に金額をしっかり確認しましょう。
海外では、金額に小数点がつくことがあり、それがわかりにくかったりします。悪質なお店だと金額を水増しして請求することもあるので、十分気をつけましょう。サインしてしまうと、後で不正請求に気づいてもどうしようもありません。もちろん、売上票の控えは絶対に保管しておきましょう。
海外では、お店によって使えるブランドが限られているケースがけっこうあります。そんなときのために、海外旅行にはクレジットカードを2枚持って行くと安心です。
海外旅行で現金が必要になったときは、高いレートで両替するよりもクレジットカードでキャッシングしたほうがお得なのはすでに常識ですね。ところが、買い物をしすぎてキャッシング枠がなくなってしまうケースも!
限度額が不安な方は、出発前に限度額を上げられるかどうかカード会社に連絡するのがおすすめです。
海外では、知らないうちに不正利用の被害に遭っていることがあります。そのため、帰国後はカードの利用明細をチェックし、覚えのない利用履歴がないか確かめることが大切です。
クレジットカードには盗難保険がついていますが、「不正利用からさかのぼって60日以内分を補償」といった補償期限が設けられています。カード会社から利用明細が届いたらすぐにチェックしないと、補償の適用外になる可能性もあります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険で万全か?
海外旅行にクレジットカードが必須な理由のひとつに、海外旅行傷害保険が付帯していることもあります。ただし、付帯していないカードもあるので、事前に確認するようにしましょう。
補償内容は、カード会社によってもちがいますが、主に次のようなものです。
カード会社や種類によって、保険金額や補償期間がちがってきます。
クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は、補償内容によって2枚のクレジットカードを組み合わせるのが、安心で費用が抑えられるといわれています。そのためにも、所有しているカードの補償内容を確認することが大切です。
海外では、日本とは比べ物にならないほど医療費がかかります。日本損害保険協会のサイトには「盲腸(虫垂炎)手術入院の都市別総費用」が記載されています。
一例を見てみると……
都市 | 総費用 | 平均入院日数 |
---|---|---|
ホノルル | 2,560,000円 | 2日 |
ロサンゼルス | 1,624,400~2,165,800円 | 2日 |
バンクーバー | 1,108,600~1,773,800円 | 2日 |
ロンドン | 1,302,800~1,737,100円 | 2~3日 |
パリ | 860,500円 | 3日 |
シンガポール | 154,800~773,800円 | 1~2日 |
上海 | 112,500円 | 7日 |
ホーチミン | 92,000円 | 3~5日 |
北京 | 45,000~90,000円 | 7日 |
上記の医療費を参考にして、クレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険で十分かどうかを判断しましょう。ちなみに、クレジットカードの海外旅行傷害保険には、病気による死亡の補償はついていません。
くれぐれも病気のときに海外に行くのはやめましょう。
カードが不正利用されたときにするべき3つのこと
クレジットカードが不正利用されたときは、すぐにアクションを起こすことが大切です。
すぐにカード会社に連絡し、カードの利用を停止します。連絡先はカードの裏面に書いてあるので、万が一のために携帯などに電話番号を登録しておきましょう。
警察にも届け出て、盗難届や紛失届を出します。
警察に被害届を出したら、受理番号が発行されます。この番号をカード会社に伝えることで、盗難保険を適用してもらうことができます。
●カードの裏面に署名がない
●補償期間を過ぎた(60~90日)
●暗証番号が漏洩した
●家族や同居人が不正利用した
●虚偽の被害報告をした
●カードをスキミングされた(偽造カードを作られた)
旅行先では、クレジットカードの盗難と紛失には十分気をつけたいものです。特に海外では、会計のときに店員が不正利用するケースもあるので、自分のクレジットカードからできるだけ目を離さないようにしましょう。
また、あやしい場合は現金払いにするなど臨機応変に対応することも大切です。
楽しい夏休み、クレジットカードを安全・安心に活用してくださいね。
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