【2018年】銀行カードローンの現状と利用者プロフィール

昨年から銀行カードローンに関するニュースが目立つようになりました。自主ルールを設ける銀行が増え、これまで利用していた人たちも今後は借りられなくなる可能性が出てきました。

そこで、これまでの銀行カードローンに関する動きをまとめるとともに、どういう人が銀行カードローンを利用しているのか、そのプロフィールをご紹介します。

総量規制の導入で「借りたくても借りられない人」が!

消費者金融には「年収の3分の1を超える貸付はしてはいけない」という総量規制があります。消費者金融に、この総量規制が導入されたのは2010年のことです。無理な借入によって多重債務に陥る人が社会問題になったためです。

総量規制の導入によって、多重債務者が減ったというデータがある一方で「借りたくても借りられない人」が増えたという指摘もありました。

そのため、一部の人の中ではヤミ金に手を出してしまったのではないか、と懸念する声もありました。

一気に飛躍した銀行カードローン

人生のなかには、ほんの少しお金を借りられたらこの窮地を脱出できるのに……という状況があるかもしれません。

総量規制で消費者金融からは借りられない。でも、ヤミ金に手を出したらますます苦しくなることはわかっている。ほかに借りられるところはないか……。

そういう人たちの次なる選択肢となったのが、銀行カードローンです。それまでハードルが高いイメージだった銀行カードローンですが、どんどん身近な存在になっていき、手軽さやスピードなど消費者金融に引けを取らないようになっていきました。
一気に飛躍した銀行カードローン

勢いをつけた銀行カードローンは貸付残高を増やし、消費者金融の2倍にもなりました。

逆風の時代の到来か?

銀行カードローンの勢いにストップがかけられたのは、2016年のことです。日本弁護士連合会が、過剰貸付の警報を鳴らしたのが大きなきっかけとなりました。これを機に、銀行カードローンへの風当たりが強くなりはじめました。その背景には、2016年の個人の自己破産件数が13年ぶりに増えたこともあります。

2017年秋には、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、自主ルールとして総量規制を導入しました。

●三菱UFJ銀行:年収の2分の1が上限額

●三井住友銀行・みずほ銀行:年収の3分の1が上限額

メガバンクだけではなく、多くの銀行がカードローンに関するルールを見直しています。

自主ルールに困惑する利用者も……

銀行カードローンは、もともと利用者からは審査は厳しめという声があがっていました。

そのうえ、各行が決めた自主ルールによってますます厳しくなり、第2世代の「借りたくても借りられない人」が生まれているともいわれています。
自主ルールに困惑する利用者も

金融庁による指導もあり、銀行カードローンはさらに締め付けが厳しくなると見られています。ただ、そんな現状に戸惑う人たちもいます。それは、銀行カードローンを計画的に利用している人たちです。

銀行カードローン利用者のプロフィール

ここで、銀行カードローンを利用しているのはどういった人たちなのか、利用者のプロフィールを見てみましょう。

一般社団法人全国銀行協会が公表した「銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告」から、利用者のプロフィールを読み解いていきます。

<年齢・性別>

50代男性:51.1%
30代男性:21.9%
20代男性:8.9%

50代の男性が、利用者の過半数を占めています。また、男女比を見ると男性が約91%と圧倒的多数です。

<職業>

会社員(その他):23.8%
会社員(技術系):19.2%
会社員(事務系):19.0%

会社員の利用が62%になります。パート・アルバイトは7.0%、自営業は10.0%です。

<個人年収>

400万円以下:40.5%
401~600万円以下:25.2%
601~1000万円以下:22.5%

平均年収は、約510万円です。また、注目したいのは「601~1000万円以下」「1001万円以上」の人が29%もいることです。銀行カードローン利用者のうち3割近くもの人が、年収が601万円を超えていることになります。

<借入総額>

101~200万円以下:16.2%
11~30万円以下:15.9%
51~100万円以下:15.4%

全体で見ると、50万円以下の借入が44.6%と半数近くになっています。

<借入総額の年収比率>

年収の3分の1以下:64.4%

年収の3分の1超~2分の1以下:16.8%

年収の2分の1超~100%以下:9.0%

法律で総量規制が定められていないにもかかわらず、利用者のうち64%以上の人が年収の3分の1以下の借入となっています。以上の結果から、ほとんどの人たちが無理のない範囲内で銀行カードローンを利用していることが伺えます。

2018年からは即日融資が原則不可能に

2018年から銀行カードローンは、即日融資が原則できなくなりました。

これは多重債務防止というより、暴力団構成員など反社会勢力との取引を断つのが狙いです。申込者の情報を警察庁に照会するため、システム的に即日融資が不可能になったのです。

以前、消費者金融に逆風が吹いたように、昨今は銀行カードローンに逆風が吹いているといえるかもしれません。

金融業界の規制がこのままどんどん厳しくなると、やがて利用者はお金を借りることができず、銀行や消費者金融は利益を上げられない時代がやってくるかもしれません。そうなると、誰にとってもいいことはありませんね。大切なのは、無理なく、計画的に借りるという基本中の基本です。

返済のために新たな借入をするのは黄信号!生活を立て直す方法を考えなければなりません。

・法テラス

・国民生活センター

・日本クレジットカウンセリング協会
2018年からは即日融資が原則不可能に

など、相談できる窓口があるので早めに相談することをおすすめします。

*参考(最終閲覧日:2018年2月2日)
マネーポストWEB
借りたくても借りられない、「銀行カードローン難民」続出か(2017年12月30日)
https://www.moneypost.jp/232963

SankeiBiz
金融庁、銀行カードローン検査の中間結果発表 いまだに融資審査「丸投げ」も(2017年1月27日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180126-00000010-fsi-bus_all

一般社団法人 全国銀行協会
銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告
https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news300118.pdf

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2018年2月8日
 
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