【2017年】「AIによるキャッシング審査」はどこまで進んでる?

世の中にはいろいろな職種がありますね。
でも、その半分はあと10~20年でAI(人工知能)などに奪われてしまうといわれています。

その予測を裏付けるように、最近、銀行の融資業務でAIの活用が急速に進んでいます。

今後、キャッシングやローンなど融資の審査はAIが行うようになるのでしょうか?そうなると、審査結果にどう影響が出てくるのでしょうか?

消える職業とローンの関係

「機械が人間の仕事を奪う日がやってくる」
昔からよくいわれていることですよね。

以前はどこか遠い世界の話に感じられましたが、いまではすっかり現実のことになってしまいました。

なかでも、2013年にオックスフォード大学が発表した「機械や人工知能によって消える職業ランキング」は世界に衝撃を与えました。

ここ10~20年のあいだに、47%の職業が機械やAI(人工知能)に奪われ、消えてしまうというのだから驚きです。

ちなみに「消える職業ランキング」トップ3は次のとおりです。

1位 小売店販売員
2位 会計士
3位 一般事務

さらに見ていくと、「26位 窓口対応係」「33位 ローン審査担当者」があります。
この予測が的中したかのように、最近、銀行におけるAIの導入が加速しています。

銀行業務の多くをAIが担う時代に?

3メガバンクを見てみましょう。

  • ●みずほフィナンシャルグループ
    AIやロボット、ITを活用して業務の効率化をめざしています。
    今後10年をかけて、約3分の1の従業員を削減する予定です。
  • ●三菱UFJフィナンシャル・グループ
    AIなどの技術を活用して、業務の自動化を進めます。
    2023年度までに9500人分の業務量を削減する方針です。
    また、三菱東京UFJ銀行の無人店舗の導入も視野に入れています。
  • ●三井住友フィナンシャルグループ
    業務の効率化を進め、2020年度までに4000人分の業務量を減らす予定です。

いずれの銀行にも共通するのが、AIやITの活用を進め、人が行っている業務を完全自動化するということ。

特に、融資業務はAIの活用が急ピッチで進んでいます。

「消える職業ランキング」の上位にランクインした「窓口対応係」「ローン審査担当者」は、今後AIが担当するのが主流になるかもしれませんね。

日本初のFinTechサービスがスタート

「AI融資」をすでに導入している企業は少なくありません。

なかでも最近、大きな話題になったのが、ソフトバンクとみずほ銀行の合弁会社「J.Score」による融資サービスです。

AIとビッグデータを活用した個人向け融資のFinTechサービス「AIスコア・レンディング」を2017年9月にスタートしました。

いくつかの質問に答えるだけで、ビッグデータをもとにAIがその人の信用度をスコア化し、スコアによって金利や融資額が決定するシステムです。

申し込み、審査、振り込みまでがスマホ上で完結し、スコアアップで、金利引き下げや限度額の増額を実現しています。

「AI融資」のメリットは?

「AIスコア・レンディング」が従来のキャッシングとちがうのは、「いまの収入」よりも「将来の収入」を重視していることです。

「AIスコア・レンディング」は、申込者の数年後の収入を予測するシステムを構築しています。

ですから、いまは収入が少なくて信用度が低い若い世代でも、将来の収入を分析したうえで融資するので、好条件で借りられる可能性があるのです。

また、「AIスコア・レンディング」は店舗を持たないため、コストを抑えた運営を行っています。

本来なら人件費にかかる分を、利用者に「金利」という形で還元できるため、0.9%~12.0%という低金利に設定されています。

前向きに「お金を借りる」時代へ突入

金融業界に、AIのビッグウェーブが到来していることはまちがいありません。

ただ、利用者にとっては、人が審査してもAIが審査しても、それは見えない部分であり、関係ない部分であるともいえます。

大切なのは「借りられるか/借りられないか」をはじめ、融資のスピードや条件ですよね。

それでも、「AIスコア・レンディング」のような新しい融資スタイルの登場は、金融業界にとっては朗報といえるのではないでしょうか。

というのは、「お金を借りる」という行為に、いまだネガティブなイメージを持つ人は少なくありません。

そこに「将来の収入を分析して融資」という新しい風が吹いたことによって、「お金を借りる」ことをポジティブに捉える風潮が強くなるかもしれないからです。

「夢の実現のために」「スキルアップのために」という目的で、若い世代が前向きにお金を借りるのは、金融業界のみならず、日本経済に活力を生み出すことにつながる可能性もあります。

*参考(閲覧日:2017年11月1日)

DIAMOND online
機械に奪われそうな仕事ランキング1~50位!会計士も危ない!激変する職業と教育の現場(2015年8月19日)
http://diamond.jp/articles/-/76895

ITmediaビジネスONLiNE
将来稼ぐ力を予測する「AI融資」の狙いとは(2017年10月24日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171024-00000012-zdn_mkt-bus_all

株式会社J.Score
みずほ銀行とソフトバンクの合弁会社J.Scoreが 日本初のFinTechサービス「AIスコア・レンディング」を本日より提供開始(2017年9月25日)
https://www.jscore.co.jp/company/news/2017/0925_01/

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2017年11月9日
 
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