【2017年】銀行カードローンが来年から「即日融資」停止!?

2017年9月15日、金融業界にとって衝撃的なニュースが報道されました。
それは、来年1月から銀行カードローンが即日融資を取りやめる方針だということ。

ここ数年、右肩上がりだった銀行カードローンカードローンをきっかけに、銀行が身近に感じられるようになった人も多いでしょう。

今後、銀行カードローンはどうなるのか、消費者金融とどう区別化されていくのか、展望を予想してみましょう。

銀行カードローンは規制ラッシュとなるか?

9月15日、国内の銀行が来年1月から個人向けカードローンの即日融資を取りやめる見通しであることを新聞各社が報道しました。

これは銀行にとってはもちろん、金融業界にとっても利用者にとっても大きなニュースです。

以前、このコラムでも「【2017年銀行カードローン】規制へのカウントダウンが始まる!?」と題して、銀行カードローンの自主規制が厳しくなるのではないかと予想しましたが、どうやらそのとおりになってしまったようです。

「【2017年銀行カードローン】規制へのカウントダウンが始まる!?」はコチラ

消費者金融の2倍超えとなった銀行カードローン

改正貸金業法によって消費者金融に総量規制が導入されたのを契機に、銀行カードローンは躍進しました。

今年の3月末時点での銀行カードローンの貸出残高は、前年比9%アップの約5兆6000億円。さらに、6月末には約5兆7000億円と高い伸びを見せています。

一方の消費者金融の3月末の貸出残高は約2兆3000億円。銀行カードローンが、消費者金融の2倍以上にもなっています。

ただ、この数字だけで「銀行カードローンは過剰に貸している!」と決めつけるのは尚早かもしれません。

銀行カードローンは一般的に、消費者金融に比べて貸付限度額が高いため、返済能力のある利用者がまとまった金額を借りているという側面もあります。

着々と進んでいた銀行カードローンの自主規制

とはいっても、銀行カードローンに対して、過剰融資があるのではないかという声があがっていたのも事実です。

そのため今年に入ってから、銀行カードローンの広告や宣伝で「総量規制の対象外」と強調しないことが決められたほか、融資額の上限を引き下げたり、審査の厳密化に取り組んできました

このように銀行カードローンの自主規制が着々と進んでいるなか、「即日融資停止」のニュースが飛び込んできたのです。

即日融資停止の本来の目的

銀行カードローンが来年1月から即日融資を停止する見込みなのは、実は過剰貸付の抑制が目的なのではありません。

申込者の情報を警察庁に照会するシステムを導入することで、暴力団構成員など反社会勢力との取引を断つのが狙いです。

警察庁への照会には時間がかかり、結果がわかるのは最短でも翌営業日で、場合によっては1~2週間かかることもあるそうです。

ですから、このシステムが運用されれば、銀行カードローンの即日融資は事実上不可能となってしまいます。

金融庁による立ち入り検査も開始

銀行カードローンの即日融資停止が報道された数日後、金融庁が3メガバンクに立ち入り検査を始めました。

主な検査の内容は、

  • □過剰な貸し付けを防ぐ融資審査体制があるか
  • □審査を消費者金融に依存しすぎていないか
  • □配慮に欠けた宣伝をしていないか

などです。

検査の対象は、地方銀行にも広げていく予定とのことです。

銀行カードローンか?消費者金融か?

銀行カードローンが即日融資できなくなるとどうなるのでしょう?

ニュースによると、即日融資停止の対象となるのは「新規の個人向け融資の審査」とのこと。この「新規」が初めて契約する顧客を指すのか、それとも追加融資を含むのかは、まだ明らかになっていません。

ただ、どちらにしても、それほど慌てる必要はないように思います。
これをきっかけに、銀行カードローンと消費者金融の棲み分けが進むと考えられます。

利用者にとっても、ニーズによってどちらを利用すればいいのか選択しやすくなる可能性があるのです。

それぞれの特長がより明確になる可能性

2006年の改正貸金業を機に、消費者金融と銀行カードローンは近い存在になりました。
どちらも「即日融資」「簡単・便利」「WEB完結」などを謳うところが増えました。

利用者にとっては選択肢が増えるのは嬉しいのですが、自分のニーズに合った企業を見つけにくいという一面もあります。

銀行カードローンが即日融資を停止することになれば、お互いにそれぞれの特長をより打ち出してくることが考えられます。

例えば・・・

  • ●銀行カードローン
    →安心感・信頼感、金利 など
  • ●消費者金融
    →即日融資、手軽 など

銀行カードローン、消費者金融ともそれぞれの特長をより鮮明にすることが、利用者にとってのメリットにつながるのかもしれません。

今後も、銀行カードローンについての続報を見守っていきましょう。

*参考(閲覧日:2017年9月23日)

産経ニュース 2017年9月15日
「即日融資」を停止、銀行カードローン縮小へ
http://www.sankei.com/economy/news/170915/ecn1709150041-n1.html

産経ニュース 2017年9月21日
カードローン検査、まず3メガ 金融庁、地銀なども順次
http://www.sankei.com/economy/news/170921/ecn1709210007-n1.html

日本経済新聞 2017年9月15日
銀行、個人即日融資を停止 来年1月 カードローン縮小へ
https://www.nikkei.com/article/DGKKASDF14H07_U7A910C1MM8000/

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2017年9月28日
 
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