2017年、キャッシングに新たな規制の可能性!?

改正貸金業法が完全施行となったのは2010年6月18日のこと。

当時は、総量規制の導入やグレーゾーン金利の撤廃で、キャッシングの審査が厳しくなると噂され、「借りられなくなるのでは?」と不安を覚える人が続出しました。

あれから、今年で7年。改正貸金業法もすっかり定着したようです。
ところがここにきて、キャッシングに新たな規制が入る可能性が浮上しました。

キャッシングに新たな規制の動きが!

新たな規制のニュースが飛び込んできたのは、昨年末のこと。朝日新聞デジタルの記事(2016年12月19日)によると、「日本弁護士連合会は過剰な貸し付けへの規制を求め、金融庁は実態調査に乗り出した」とのこと。

その対象は、銀行のカードローンです。

キャッシングには大きく分けて「消費者金融」と「銀行カードローン」があります。

いまでは当たり前になっていますが、改正貸金業法が完全施行された2010年前後は、銀行カードローンはまだ少なく、これほど知られてはいませんでした。

改正貸金業法によって、年収の3分の1以上の融資を受けることができなくなってしまいましたが、これはあくまで消費者金融のこと。

消費者金融は貸金業法、銀行は銀行法と適用される法律がちがうのです

そのため、銀行カードローンは総量規制の対象外となっているため、年収の3分の1を超える金額でも借りることができます。

銀行カードローンが消費者金融を抜き去った!

column294_bank-min銀行カードローンは「総量規制の対象外」を追い風に、どんどん勢いをつけています。
数字からもその好調ぶりがうかがえます。

2015年3月末に、銀行カードローンの貸付残高は消費者金融を抜きました(銀行カードローン4.6兆円/消費者金融4.5兆円)。

さらに1年後、2016年3月末にはその差がグンと開き、銀行カードローンが5.1兆円、消費者金融が4.4兆円となりました。

ここで注目したいのは差が広がったことだけではなく、銀行カードローンが貸付残高を大きく伸ばしているのに対し、消費者金融が減らしていることです

銀行カードローンが支持される理由は、総量規制の対象外ということだけではありません。

利用者にとって魅力的なのは、一般的に消費者金融よりも金利が低いこと。借入額などによって金利は大きく変わってきますが、3~15%ほどに設定しているところが多く見られます。

「借りるなら少しでも金利が低いところから」と利用者が考えるのは当然のことといえるでしょう。

銀行カードローンの利用者は年収が高い?

column294_nensyu-min総量規制の対象外で、しかも低金利を謳う銀行カードローン。
とはいっても、利用者にとっていいことだらけではありません。

一般的に、銀行カードローンの審査は「厳しめ」といわれています。「総量規制で消費者金融に申し込めないから、代わりに銀行から借りよう」という安易な考えでは、審査に通らないことがあります。

もちろん融資する側にとっては、返済できない人に貸すわけがないので、あたりまえですよね。

銀行カードローンの利用者は、消費者金融の利用者と比べて年収が高めといわれています。そのため、多重債務に陥りにくいと考えられ、さらに総量規制がないことから、過剰に融資してしまうケースがあると指摘されています

無収入の人が300万円も借りた例もある!

消費者金融と比べて金利が低めといっても、住宅ローンなどと比べるとかなり高くなります。つまり、銀行にとってもカードローンは利益になる商品。過剰な融資につながる可能性もゼロとはいえないでしょう。

記事によると、日弁連の調査では、無収入の50代男性に300万円を融資した例や、年収220万円の60代女性に500万円を融資した例があったそうです。

日弁連の指摘を受け、金融庁は銀行への聞き取り調査を始めたということです。この調査結果を受けて、今後、新たに規制が必要かどうかを検討する流れになっています。

結局、銀行カードローンに規制は入る?入らない?

column294_check-min銀行カードローンにも規制が必要だと判断されても、すぐに法律が施行され、審査基準が厳しくなったり借りたくても借りられなくなることはないでしょう。

過剰融資について、全国銀行協会の会長は「自ら点検を行っていく必要がある」と語っています。

銀行全体が自らをチェックし、自浄作用を働かせることができれば、総量規制などの新たな規制は入らない可能性があります

ただし、いざというとき困らないためにも、金融業界の動きに日頃から目を向けることが大切です。

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2017年1月19日
 
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