知らないと損する!労働時間と残業代のルール

いよいよ新年度が始まりました。

心機一転となる時期ですが、新社会人や転職した人にとっては「この会社、ブラック企業では?」という心配がそろそろ芽生えてくるころです。

特に、新年度早々から残業や休日出勤の連続だと不安が募りますよね。

そこで、会社員なら絶対に知っておきたい「労働時間」と「残業代」の基本ルールについてお届けします。

残業は法律で禁止されている!?

春の訪れとともに新年度が始まりました。社会人にとって何かと慌ただしい時期ですね。
新年度を機に、新社会人になったり、転職や転勤で職場環境が変わったりした人も多いと思います。

そこでいま、改めて考えたいのが労働環境についてです。特に、労働時間や残業代は、会社員にとって大きな問題。

「ブラック企業」と指摘される企業は、労働時間がとても長く、しかも残業代をきちんと支払わないケースがほとんどです。自分が働いている会社はブラックかもしれない……そう思う人も増えています。

まず、基本として押さえておきたいのが労働時間です。

労働基準法では、1日8時間、週に40時間を超える労働は原則認めていません。お昼休みが1時間とすると、9時に出社した場合、18時には終業しなくてはならないのです。

この1日8時間の労働時間を超える労働については、例え残業代を支払ったとしても法律的には認められません。

ただし、例外があります。それは企業側と労働者が話し合い、労使協定を結ぶこと。そうすれば、残業ができます。双方の合意の上ということになりますが、「残業してくれる?」「わかりました」というような口約束ではなく、きちんと書面にして労働基準監督署に提出しなくてはなりません。

これを「サブロク協定」といいます(労働基準法36条に基づくため)。

しかし、実際にこうした手続きを踏んでいる企業はひと握りで、ほとんどの場合、暗黙の了解の上で残業をしています。

では、1ヵ月にどのくらい残業をすればブラック企業と思うでしょう。

一般的には100時間を超えたらブラック企業というイメージではないでしょうか。これは、1日にすると5~6時間の残業になります。9時に出社して、帰宅は23時か24時。終電ぎりぎりという感じですね。

ところが、これは大間違い。いくら残業代を支払ったとしても、またサブロク協定を結んでいたとしても、法律で残業できる時間は決められています。

<残業時間の上限>
1週間……15時間までの残業
2週間……27時間まで残業
1ヵ月……45時間までの残業
1年………360時間までの残業

これを超える残業は違法となります。

また残業代は、法定労働時間(1日8時間)を超えた場合や深夜労働は25%増、休日の労働は35%増と定められています。

残業代は自分で記録するのが会社員の鉄則!

「マイナビニュース」によると、残業代が「まったく払われない」人が23%で、「一部しか支払われない」人が19%という調査結果が明らかになりました。また、「今の会社や以前勤めていた会社に対し、未払い残業代を請求したいと思う」人は55%と半数以上にもなります。

残業代を請求する上で重要なのが労働時間を記録しておくこと。

ところが、労働時間の記録方法については明確なルールがありません。原則として「タイムカードなどによる記録」「企業側の確認」となっていますが、「労働者の申告」でもかまわないとされています。ただ、いずれにしても正確な記録でなければなりません。

会社にタイムカードやICカードが導入されていない場合、残業代でもめることがないよう自分でしっかり記録しておく必要があります。

大切なのは、正確で信頼性の高い記録であること。そのため、毎日しっかり記録するのはもちろん、1分単位で記録するのがいいでしょう。

手帳やPCでの記録のほか、いま人気なのがスマホのGPSアプリによる記録です。

出勤退勤時間を把握することは、残業代のためだけでなく、自分の時間の使い方を振り返るためにも効果的。「時は金なり」といいますからね。

ちなみに、すべての職種で残業代が適用されるわけではありません。

仕事のやり方を個人の裁量にまかせる「裁量労働制」の場合、残業代は支給されません。例えば、システムエンジニアや研究職、デザイナーなどです。ただし「裁量労働制」でも、休日出勤や深夜勤務をした場合は、割増賃金の支払いは必要になります。

ちなみに、残業代を請求できるのは2年ということも、併せて覚えておきたいポイントです。

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2016年4月1日
 
キャッシングもカードローンも借りるなら匿名簡易審査で比較

↑キャッシングもカードローンも借りるなら匿名簡易審査で比較↑