奨学金で生活苦?意外にシビアな延滞金

奨学金というと、苦学生の救世主というイメージですが、実はいま、この奨学金の返済に苦しんでいる人が非常に多いのです。2012年度の滞納者は約 33万人で、滞納額は約876億円。10年前と比べると2.5倍も増えました。原因は景気の悪化で、15~34歳の4割が非正規雇用者というなか、大学を 卒業しても就職できなかったり、収入が少なかったりするケースが多いためです。

奨学金は、無利子のものと利子付きのものがありますが、無利子は条件が厳しいため、ほとんどの人が利子付きを利用しています。この利子がバカにならないの です。上限は3%と決められていますが、例えば、1か月に10万円ずつ、4年間借りたとすると、合計は4,800,000円です。これを卒業後、20年間 で返済するとなると6,459,360円にもなり、なんと1,659,360円もの利子がつくのです!ただし、現状では3%もの利子がつくことはなく、だ いたい1/6~1/2のあいだとのことです。

問題は利子よりも延滞金です。奨学金返済の延滞金は、なんと10%。そのため、200万円借りて、延滞金が100万円にもなる人がいるのが現状です。

この問題を受け、文部科学省は延滞金を引き下げる方針を固めました。現在の年利10%から半分の5%ほどとし、早ければ来年度から引き下げをスタートする見通しです。さらに、成績が優秀な人には奨学金の一部を免除する制度も検討中とのこと。

延滞金をめぐっては2つの意見があり、ひとつは「奨学金は平等な教育の機会を与える役割なのに、延滞金があること自体が問題」という声。そしてもうひとつ は「奨学金といえども貸付なのだから、延滞金があるのはあたりまえ」という声。どちらももっともですが、苦学生の味方の奨学金が、のちのち生活を苦しめる ことになってほしくないですね。

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2013年5月10日
 
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