振興銀、メール消去の理由

少し前からニュースをにぎわせている日本振興銀行。ついに前会長が逮捕されました。その容疑は、銀行法違反(検査忌避)。「前会長がメールの消去を指示」と報道されるのを耳にした人も多いと思います。つまり、部下にメールを消去するよう指示し、金融庁の検査を妨害したのです。

では、なぜメールを消去しなければならなかったのか。その前に、日本振興銀行について簡単に説明しましょう。「中小企業に必要な資金を提供する」ことを目的に2004年に設立。短期黒字を達成したこともありましたが、しだいに業績が悪化していきます。

そこで、いよいよメールの消去につながります。日本振興銀行は、一時期貸金業法違反など何かと話題にのぼった商工ローン大手のSFCG(破産手続中)から 約100億円の債権を買い取りました。そしてその1ヵ月後、今度はSFCGに債権を買い戻させる取引をし、その際の手数料を45.7%に設定。この手数料が実質金利に当たると判断され、出資法の上限金利(29.2%)を上回る出資法違反の疑いが持たれているのです。

そこで前会長は、証拠が残っているメールをすべてサーバから消去するように指示し、その数は700通にも及ぶとされています。前会長は今のところ容疑を否認していますが、金融のプロとしてカリスマ的存在だっただけに金融業界に及ぼす影響は大きいといえます。

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2010年9月10日
 
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