借り手の目線に立った10の方策

先日、金融庁は政策会議のなかで「借り手の目線に立った10の方策」を公表しました。

これは、6月に完全施行される改正貸金業法による混乱を避けるためのものですが、多方面から疑問の声が挙がっています。
10の方策の内容は「ヤミ金対策の強化」「健全な消費者金融市場の形成」など机上の空論的なものがほとんどですが、そのなかで気になる項目をピックアップしてみましょう。

それは「1.借入残高を段階的に減らしていくための借り換えの推進」です。

これはどういうことかというと、改正貸金業法が完全施行されると総量規制(年収の3分の1までしか借りられない)によって、新たな借入ができない人が出てきます。そうすると金策に行き詰まり、返済ができなくなってしまうケースが予測されます。
そこで、多重債務者が段階的に借入残高を減らせるように、借入先の一本化(おまとめローン)や、月々の返済条件の緩和(返済金額を減らし、返済期間を延ばす)ができれば、総量規制の例外にするというのです。

ところが「なるほど、それはよかった!」というわけにはいきません。
総量規制に該当する人は、多重債務者と位置づけられています。つまり、貸金業者から見れば「高リスクな顧客」です。この時代、高リスクな顧客に融資する会社はあるのでしょうか?そう考えると、借入先の一本化(おまとめローン)はむずかしくなってきます。

さらに、高リスクの顧客からは一刻も早く全額返済させようとするのが一般的です。となると、返済条件の緩和(返済金額を減らし、返済期間を延ばす)も同じようにむずかしいでしょう。
と考えると、この方策は果たしてほんとうに「借り手の目線に立った」ものだと言えるのでしょうか?

 

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2010年6月4日
 
キャッシングもカードローンも借りるなら匿名簡易審査で比較

↑キャッシングもカードローンも借りるなら匿名簡易審査で比較↑