
一般的には、3ヵ月以上延滞をするとブラック(=事故情報)扱いになります。ところで、金融業界にはブラックだけではなく、「ホワイト」という言葉があるのを知っていますか?「ブラックの反対だから、ホワイトは事故情報のない人のこと」と考えたあなた。
大正解です!
さらに、ホワイトのなかには「スーパーホワイト」と呼ばれる人たちもいます。どんな人たちだと思いますか?
審査を左右するスコアリング
その前に、キャッシングのスコアリングについてふれておきましょう。
キャッシングの審査基準に、スコアリングシステムというものがあり、これは与信評価システムともいいます。最近、キャッシングは申し込みから契約までとてもスピーディですよね。最短30分を謳っている企業も少なくありません。わずか30分でどうして審査が完了するのかというと、ここにスコアリングシステムが関係しています。
スコアリングで評価される属性とは?
スコアリングで判断される主な属性(項目)には、
点数が高い | 点数が低い | |
---|---|---|
勤務先 | 大企業・公務員 | 自営・パート |
勤続年数 | 長い | 1年未満 |
年収 | 400万円以上 | 200万円未満 |
家族構成 | 家族と同居 | 独身で家族と別居 |
住居形態 | 持ち家 | 公営住宅 |
居住年数 | 長い | 短い |
他社からの借入金額 | 少ない | 多い |
返済履歴 | 延滞なく返済 | 事故情報あり |
などがあります。
スコアリングの点数は、残念ながらすぐに上げることはできません。しっかりと返済することで、少しずつ信用を積み上げていくのが最善の方法です。
ブラックより借りられない!?スーパーホワイトの悲劇
さて、スーパーホワイトに話を戻しましょう。
スーパーホワイトという響きから、超優良顧客をイメージする人もいるかもしれませんね。
実はこのスーパーホワイトは、ブラックと同じくらい審査に通りにくいという説があります。
特に、ブラックよりも審査に通りにくいといわれているのが、高齢のスーパーホワイトです。ちなみに、高齢といっても70歳や80歳のことではありません。金融の世界では30歳を超えると、高齢扱いされてしまうのです。つまり、30歳を超えるまで一度もキャッシングやローンを利用したことがない人は、融資を受けられない可能性があるといえます。
脱・スーパーホワイトの方法!
さて、勤務先にも年収にも問題がないはずなのに、なぜか審査に通らず、その理由がさっぱりわからない……。
初めてのキャッシングのとき、そんな経験をしたことがある人は、もしかしたらスーパーホワイトではありませんか?これまでローンなどを利用した覚えがなければ、その可能性が高いといえるでしょう。
高齢のスーパーホワイトの人が、キャッシングやローンを利用するには、まず信用情報を作ることが大切です。
30歳を過ぎて、いざというとき「どこからも借りられない!」という事態を避けるためにも、信用情報はこつこつと積み上げていきたいですね。
※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。