生活保護を受けるための条件Q&A

生活保護は、すべての国民が最低限の生活を営めるようにするセーフティネット。
でも、最近は生活保護に関する穏やかではないニュースが多くなったように感じます。

例えば、生活保護の不正受給。反対に申請が却下されたため、亡くなってしまった痛ましい出来事もあります。
また、財政負担の大きさから、生活保護の審査が厳しくなったという声も。

そこで「キャッシングなどの借金があっても生活保護は受けられる?」「車があっても大丈夫?」など、生活保護の条件についてお届けします。

生活保護を受けるための条件

生活保護を受ける大まかな条件は次のとおりです。

生活保護の条件

  • 1.現金がない(わずかしかない)
  • 2.現金化できる財産がない
  • 3.病気などで働けない
  • 4.働いているが、収入が最低生活費以下
  • 5.援助してくれる家族・親類がいない

生活保護受給の明確な条件は定められていません。また、自治体によっても変わってきます。

そのため「現金はいくらまでなら持っていてもいいのか」「車や家は処分しなくてはならないのか」など、よくわからない部分もあると思います。

そこで、よくある疑問についてお答えしていきます。

Q.最低生活費っていくら?

A.「最低生活費」とは、最低限の生活を営むために必要な生活費です。これは憲法によって保障されています。

最低生活費は地域によってちがいがあります。

<東京23区の単身者=約13万円>

つまり、働いていても収入がこれ以下であれば生活保護を受給できるということ。
例えば、収入が10万円の場合は差額の3万円が支給されることになります。

生活保護は7種類の合計で算出されます。

生活保護費の内訳

  • ・生活扶助
  • ・住宅扶助
  • ・教育扶助
  • ・医療扶助
  • ・介護扶助
  • ・出産扶助
  • ・葬祭扶助

このうち、医療扶助と介護扶助は現金ではなく、現物支給です。つまり、医療費や介護費が無料になるということですね。

また、出産扶助と葬祭扶助は、出産や葬儀があったときのみに支給されます。
ですから、単身者の生活保護費は生活扶助と住宅扶助の2つの合計になります。

Q.預金はあってもいい?

基本的に預貯金があれば生活保護を受けることはできません。
でも、家賃や光熱費を払えばすぐになくなってしまう額であれば受給可能です。
 

Q.車は処分しなくちゃならない?

一般的に生活保護を受ける場合、車は処分しなくてはなりません。
でも「必ず」ではありません。車がないと生活ができないケースもあります。

次のようなケースに当てはまる場合は、車を持っていてもOKです。

車が所有できるケース

  • ●車がないと生活が困難な地域に住んでいる場合
  • ●車がないと病院や仕事に行けない場合(障がい者など)
  • ●車がないと仕事ができない場合(運送業や農業など)

Q.持ち家は手放さなきゃならない?

よく生活保護を受けるときは、家を処分しなくてはいけないといわれています。

確かに、資産価値のある家は売らなくてはなりません。
ということは、資産価値のない家は手放さなくてもいいということ・・・?

答えはYESです。

住宅ローンが完済していて、売ってもほとんどお金にならない家であれば、持ち家に住みながら生活保護を受けることができます

一方、住宅ローンを返済中の場合は基本的に売却しなくてはなりません。
ただ、ローンの返済金額が少ない場合は例外として認められることもあるようです。

Q.キャッシングなどの借金があっても大丈夫?

キャッシングやローンなどの借入がある場合、生活保護は受けられないといわれているようですね。

でも、そんな決まりがあるわけではありません。

借金がある場合、生活保護を受けても生活が立ち行かなくなることが考えられます。そのため、ケースワーカーから破産手続をすすめられることがあるのです。

また、生活保護費から借金を返済してはいけない決まりになっています。

ですから、借金がある人は生活保護は受けられないといわれているのかもしれませんね。
また、生活保護を受給しているあいだの借金は禁じられています

Q.ずっと失業中なら生活保護は受けられる?

失業中で収入がないからといって生活保護が受けられるとは限りません。
「働ける」と見なされると、生活保護の受給はほぼ無理といっていいでしょう。

「就職活動をする気になれない」
「希望に合った企業が見つからない」

こんなケースは論外です。
基本的に、20~60代で健康な人であれば、就職活動を頑張るように言われるでしょう。

Q.現金を隠し持っていてもバレない?

生活保護の申請をすると、さまざまな調査が行われます。

調査の内容

  • ●訪問調査
    ケースワーカーが住まいに様子を見に来ます
  • ●資産調査
    預貯金を調べます
  • ●扶養紹介
    家族や親類に援助できないか問い合わせます

訪問調査ではケースワーカーが家に来ますが、警察のガサ入れのようなことをするわけではありません。
ですから、結論からいえば隠し金はバレないということになりますが、これは不正受給に当たります。

不正受給は刑罰を受けることがあるので、絶対にやめましょう

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2017年6月29日
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