知らないと損をする「保険のからくり」

「社会人になったら保険に入るのが常識」といわれています。
確かに、病気やケガなど万が一に備えておくと安心です。

でも、毎月支払う保険料はけっこう高額で、家計を圧迫することもあります。

結局、保険に入るべきか入るべきではないのか……知らないと損をする保険のからくりをお届けします。

「保険乗り合い代理店」の罠

保険の選び方は、キャッシングと少し似ているかもしれません。

お金を借りるとき、どの会社がいちばんお得でニーズに合っているのか、数ある企業をひとつひとつ調べるのは大変ですよね。

くらべる君」はその面倒と手間を省くために誕生し、15周年を迎えたサービスサイトですが、残念ながらいまのところ保険まではカバーしていません。

そこで、保険加入を検討している人がよく利用するのが「保険乗り合い代理店」。複数の保険会社の商品を取り扱っていることと、無料で相談に乗ってくれることで利用者を増やしています。

確かに複数の保険会社の商品を扱っているのなら、ニーズにぴったりの、いちばん安くてお得な保険を紹介してくれそうですよね。

でも、ちょっと待ってください!

「保険乗り合い代理店」が無料で相談に乗ってくれるのは、保険会社から手数料をもらっているから。決して慈善事業ではありません。

そこで知っておきたいのが、保険会社からもらう手数料は同じではないということ。高い商品と低い商品があり、10倍以上の差があるのも珍しくありません。

ということは、「保険乗り合い代理店」としては手数料の高い商品をすすめて、利益を上げたくなります

「生涯のなかで、保険は家の次に高い買い物」ともいわれています。確かに、毎月支払う保険は、一生に換算すると何百万円にもなります。

保険の知識がなくても、「保険乗り合い代理店」に行けば無料でいろいろ教えてくれるから大丈夫……なんて甘い考えでいるとのちのち後悔するかもしれません。

ちなみに「保険乗り合い代理店」がすすめたがる手数料の高い商品は、終身保険といわれています。反対に、すすめたがらない手数料の安い商品は学資保険。

子供のための学資保険の相談に行ったのに、かわりに終身保険をすすめられたとしたら要注意かもしれませんよ。

こんなセールストークには注意!

保険の加入を検討しているなら、やはり最低限のことは知っておきたいもの。そうでなければ、すすめられるまま契約してしまうハメにもなりかねません。

そこで、よくあるセールストークをピックアップしてみましょう。

●「掛け捨てより貯蓄型のほうがお得ですよ」

掛け捨てに比べて、貯蓄型は保険料がかなり高額。それなのに、日本人は貯蓄型を選びがち。でも、貯蓄型は途中で解約すると元本割れする場合がほとんど。先のことはわからない時代、無理をして貯蓄型を選ぶのはリスクがあります。

●「長期の入院にしっかり備えたほうがいいですよ」

長期入院となると病院代がかかるうえ、収入がダウンします。そう考えると、入院給付金が多い保険に入りたくなりますが、いまはがんなどでも入院日数は短くなっています。また「高額療養費制度」「傷病手当金」といった制度である程度カバーできるので、必要以上の備えは必要ないでしょう。

●「2人に1人ががんになる時代ですよ」

最近よく耳にしますが、これは年代によってかなりの差があります。国立がん研究センターのデータ(2013年)によると、生涯でがんと診断される確率は男性が62%、女性が46%です。ただし、30歳男性が10年後にがんになる確率はわずか0.5%、20年後だと2%、30年後の60歳でも7%なのです。

つまり、現役世代と呼ばれる60歳までにがんになる確率は10人に1人以下に過ぎません。

保険加入時には、不安をあおるセールストークに流されないことが大切です。

シングルは保険に入らない決断もあり?

「社会人になったら保険に入らないとだめ」という風潮があります。親や親戚にすすめられるまま保険に入る人も多いようです。

保険は万が一の際に役立ちますが、一生で見ると非常に高い買い物であるのも事実。

例えば、30歳で保険料が1ヵ月5000円の終身医療保険に入ったとします。その場合、80歳まで支払うと合計300万円にもなるのです

「とりあえず」と軽い考えで保険に入るなら、病気やケガに備えて貯金するほうが断然ムダがありません。

わかっていても貯金ができない人、そしてやっぱり保険に入らないと不安な人は、最低限の保障がついた保険を選んでもいいかもしれません。

保険を選ぶとき大切なのは、きちんと考えて、無理をしないこと。これもキャッシングと似ていますね。

毎月の保険料で生活が苦しくなるのは本末転倒。収支のバランスを考え、無理のない範囲で加入しましょう。

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2016年5月26日
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