【2016年版】イギリス編~世界のキャッシング事情

EU離脱で揺れ動くイギリス。

お金を借りるのは「自己責任」で「権利」でもあるという考えから、これまで上限金利がありませんでした。

ところが、そんなイギリスでもついに上限金利が定められました。
その背景にはどんな問題があるのか、イギリスのキャッシング事情を探ってみましょう。

イギリスは「自己責任」と「権利」でお金を借りる

イギリスのお金に対する考え方は、日本とちょっとちがいます。

イギリスでは、お金を借りるのは自分の判断と責任によるという考え方。そのため借り手と貸し手が合意すれば、どんな条件でもかまわないというのが一般的です。さらに、お金を借りることも「権利」のひとつとされています。

イギリスの資金繰りでもっともポピュラーなのが「ペイデイローン」と呼ばれる短期の融資。この「ペイデイローン」はアメリカでもおなじみのローンです。

「ペイデイ」とは給料日のことで、少額を短期間で借り、次の給料日がきたら返済するシステムです。

イギリスは少額を短期間貸し付ける消費者金融が多く、なかでも「ウォンガ」が有名です。2006年に設立した新しい会社ですが、急成長しています。

「ウォンガ」の特徴は、なんといってもスピード感!

日本でも「即日融資」があたりまえになってきましたが、「ウォンガ」はインターネットで申し込みをしたその5分後にはもう口座に振り込まれているというのですから、驚きの速さです。

PCはもちろん、スマホやタブレットからも申し込める手軽さも受けているようです。

イギリスでも支持される少額融資「ペイデイローン」

イギリスを代表する消費者金融「ウォンガ」ですが、少し前までは年利が4000%や5000%になることもあるといわれていました。

数字だけ見ると、日本のヤミ金よりも高金利ですよね。
でも、イギリスにはこれまで上限金利というものが存在しませんでした

上限金利を設けようとする動きもあったのですが、「上限金利が決められたら、借りたくても借りられなくなる!」と国民が反対し、規制されることはありませんでした。

また、イギリスでは短期間で返済するのが一般的。平均すると、借りている期間は1~2週間程度です。

日本は、数ヵ月や数年にわたり借りることもめずらしくありませんが、イギリスではサクッと借りて、サクッと返すスタイルです。

ですから、たとえ年利が4000%~5000%としても、数日で返済するため年利計算には意味がないと考えるようです

日本では上限金利を低くして消費者を守ろうという姿勢ですが、イギリスでは上限金利を設けると企業の利益が得られなくなって、違法なヤミ金が増え、結果的に消費者にとってマイナスになると判断しているようです。

2015年、ついにイギリスでも上限金利が誕生!

over20_shark-min上限金利がなかったイギリスですが、2015年、ついに上限金利が定められました
とはいえ、上限金利は年利292%。20%の日本から見ると、まだ驚くほどの高金利ですね。

上限金利が定められた背景には、多重債務や自己破産の増加があります。

イギリスは景気が悪く、給料もなかなか上がりません。そのため、「ウォンガ」などの消費者金融から借りることが習慣になっています。

イギリスの消費者金融は、親しみのあるコマーシャルを流しているので消費者にとって利用しやすいのです。

何社からも借り、そのうち返済できなくなり、ヤミ金に手を出してしまうというパターンも多いようです。

ちなみに、ヤミ金のことを「ローンシャーク」といいます。「シャーク」は「鮫」のことで、鮫が襲いかかってくるような強引な取り立てをすることからこう呼ばれています。

これまで規制らしい規制のなかったイギリスの消費者金融ですが、今後は取り締まりも厳しくなるのかもしれません。

実際、「ウォンガ」の融資に不備があったとして、政府が33万人の借金や金利、手数料を帳消しにするよう命令を出したこともありました。

EU離脱で、また大きく変わろうとしているイギリス経済。消費者金融業界は、今後どのように変化していくのでしょう。

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2016年7月21日
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