
貸金利用者の延滞率がじわじわと上昇しているようです。2010年12月の時点で、3ヵ月以上返済が遅れている人は実に29.1%に達しているとのこと。これは、信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)の調査により明らかになりました。
公開日:2011年3月25日 2010年12月20日時点で、借入残高のある貸金利用者は約1490万人。このうち、434万人が3ヵ月以上の延滞をしています。
そういわれてもピンと こないかもしれませんが、日本の総人口のうち8.5人に1人が貸金利用者で、30人に1人が3ヵ月以上の延滞者という数字になります。
1ヵ月前と比べて、 0.4ポイント延滞率が上昇し、集計をはじめた2010年4月と比べると、借入残高の総額は減っているものの、その半面、延滞者が増えている傾向にありま す。
これは、改正貸金業法の総量規制や、貸金業者の融資基準が厳しくなったことで、個人の資金繰りが難しくなっていることが原因だと見られています。
また、借りたくても借りられない人たちがヤミ金に手を出し、貸金業者への返済にまわしているのではないかという推測もあります。
返済が厳しくなっている人は、ヤミ金などその場限りの借入はせずに、地方自治体の多重債務者相談窓口や法テラスなどに相談しましょう。
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