
では、失業中でお金が必要なとき、いったいどこから借りればいいのでしょう。貸してくれるところはあるのでしょうか。
無職でもキャッシングの審査に通る?
失業中にキャッシングしようと考える人は意外と多いようです。
正直に「無職」と申請したのにお金を貸してくれるところがあれば、それはヤミ金の可能性大!絶対に借りてはいけません。
無職の人は、新たな融資を受けることができません。だからといって、お金を借りる方法がないわけではありませんよ。
方法1:生活福祉資金貸付制度
所得の少ない世帯を対象に国がお金を貸してくれる制度です。ところが、イマイチ認知度が低いようですね。
生活福祉資金貸付制度には、大きく分けて4種類あります。
<生活福祉資金貸付制度>
生活再建に必要な資金を借りることができます。例えば、家賃や住宅を借りるときの費用のほか、滞納している公共料金の支払い、技能習得のための費用などが使い道になります。
一時的に必要なお金を借りることができます。例えば、病気やケガの療養に必要なお金や介護サービスの費用。また、引越費用や食費、生活費のほか、就職のために必要なお金(スーツなど)が利用目的です。
教育費を借りることができます。子どもが学校に通うための費用、学校に入学するための費用です。
高齢者が対象で、自宅を担保にお金を借りることができます。
生活福祉資金貸付制度の特筆すべき点は、保証人がいれば無利子で借りられるということ(ただし、不動産担保型生活資金は除く)。
保証人がいない場合でも、年1.5%という低金利で借りられます。ただし、審査はかなり厳しめです。働く意志のない人や無職が何年も続いている人は利用できません。
方法2:教育訓練給付制度
無職の人のなかには「資格が欲しい」と考えている人が多いようです。そんな人に朗報です!
こちらも認知度が低いのですが、教育訓練給付制度という国の制度があります。ハローワークでは、失業保険の給付のほか職業訓練も行っていますよね。
ただし、雇用保険に加入中、あるいは過去に加入していたなどの諸条件を満たす必要があります。
方法3:生命保険の契約者貸付
生命保険に加入している人であれば、生命保険の解約返戻金を担保にして、生命保険会社からお金を借りることができます。ただし、借りられるのは契約者のみです。
金利はキャッシングなどと比較すると、かなり低めに設定されているのがメリットです。ただし、ほとんどの場合、利息は複利で計算します。
例えば、金利5%で100万円を借りたとします。これをまったく返済しないと、1年後には105万円になります。すると、2年目以降は105万円に金利5%がかかってきます。こうして年々利息が増えていきます。これが複利です。
生命保険の契約者貸付は金利の低さが魅力なので、できるだけ早く返すことをおすすめします。
「無職でもお金を借りるために」の結論

万が一のときに慌てないためにも、仕事をしているうちにお金について計画を立てておきましょう。
■お金を借りるときのNG行動 【キャッシング融資入門】
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