
産経新聞の最近のニュースに「ヤミ金業者は隣のオバチャン」という記事がありました。
これは、大阪の生活保護受給世帯の多い地域で、ふたりのオバチャンが地域に根ざしたヤミ金を営んでいたというものです。
ターゲットは知り合いの高齢者や主婦で、「客を紹介すれば紹介料を払う」などとして、口コミで顧客を増やしていました。
このオバチャンたちは貸金業登録を せず、法定金利を超える年60%以上の金利で貸し付けを行い、ときに担保として年金証書や銀行通帳、キャッシュカードを取り上げることもありました。
被害 者は70人以上にものぼるそうです。
このように、いま身近なヤミ金が増えています。
以前のヤミ金は「トイチ」などと呼ばれ、強引な取り立てを行う怖いイメージでしたね。
ところが身近なヤミ金 は「ソフトヤミ金」「やさしいヤミ金」と呼ばれ、強引な取り立ては行わないことが多いそうです。
ただ、法定金利をはるかに超える利息を要求します。
改正貸金業法が完全施行される2010年6月以降、ヤミ金の利用者、そして被害者はますます増えると予想されています。
「知っているひとだから大丈夫」 「ちょっと借りるだけだから」など軽い気持ちで利用すると、いつのまにか生活が破たんしていた!
なんてことになってしまいますよ。
【関連コラム】■個人で貸して利息を取ったら違法?
※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。
公開日:2010年1月4日