年金につけこむ悪徳商法

出資法違反の疑いで強制捜査が入った「年金たまご」を知っていますか?

これは「健康食品を買えばボーナスが入る」という謳い文句で、不正に資金を集めていた疑いがあるとして、健康食品販売会社などが家宅捜査された事件。
結局は「年金たまご」と称する会員システムの「ねずみ講」を開設していた、元社長が逮捕されました。

今回はこの「年金たまご」とは何だったのかをご紹介します。

年金たまごってなに?

「年金たまご」とは、年金型ボーナスシステムのことで、月に約1万4千円を支払いブルーベリーやコラーゲンなどの健康食品を購入すると、1年目は月に数千円、2年目以降は月に25万~50万円ののボーナスを受け取れるとしていたそうです。

会員となる人たちをどういう手口で集めたのかというと、「昭和34年以降に生まれた人は年金がない」「今49歳の人の年金が支給されるのは78歳くらいから」などと年金制度への不安をあおるセミナーを全国で行い、さらには「子会員や孫会員が増えるとボーナスも増える」「会員数10万人はあっという間にできるシステム」「商品を食べることが仕事。食べるだけで年金のようにお金がもらえる」などと説明し、会員を集めていたそうです。

このシステムで高齢者を中心に約4万8千人から約110億円を集めたとされています。実際、「年金たまご」への入会が殺到したのは、国の年金記録問題が発覚した 2007年5月頃で、会員の87%が60代以上でした。

しかし、支払った代金以上の配当金を受け取れたのは全体のわずか4%だったそうです。

今回のケースは「年金」という名称に惑わされた高齢者が多いようですが、こうしたねずみ講や詐欺行為は後をたちません。先行き不安な社会を象徴しているようですね。

狙われる高齢者

さて年金といえば、高齢者を狙ったヤミ金があります。

その手口は、年金を担保に融資を行うとし、言葉たくみに年金証書、振込通帳、印鑑などを取り上げます。

融資と引き換えに、ヤミ金が年金を受け取るわけですが、完済したにも関わらず、預かった年金証書や通帳などを返さず、そのまま年金を奪い続ける場合がほとんどです。

年金は担保にはできません

年金を担保に融資するという行為は、法律で禁止されています。

いつの時代も、人々の不安をあおり、心配につけこむ手口はあります。

弱者を食い物にする悪徳商法は、後を絶つことはないのでしょうか…?

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2009年10月23日
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