いまも蔓延する「ねずみ講」の仕組み

「ラクしてお金を稼ぎたい」……これ、ほとんどの人の本音ですよね。人々のそんな願望につけ込み、多種多様な詐欺が発生していますが、昔からあっていまだに消滅しないのが「ねずみ講」。

ねずみ講の正式名称は「無限連鎖講」といい、先に加入した人(上位会員)が、後から加入した人(下位会員)の出資によって儲けるというシステム。最終的には破綻することが明らかなため、1979年にねずみ講を禁止する「無限連鎖講防止法」ができました。
先日、このねずみ講に対し、最高裁が下した判断が注目を集めました。それは、ねずみ講をしていた会社が破産した場合、損をした下位会員のために、上位会員がお金を返還しなければならないというものです。

さて、発端は、2011年に経営破綻したソフト開発会社。この会社は、ブログを自動作成するシステムへの出資を募り、元本の10%の配当金のほか、新会員の勧誘料の支払いを約束し、約4000人から約25億円を集めました。そして、あえなく破産。
これまでは、破産した会社に責任があるとし、会社の資産だけを回収して被害者の弁済に充てていたのですが、今回は利益を得た上位会員にも返還請求ができるという判断が下ったのです。
この結果は、他人事ではありません。
「ラクしてお金を稼げる」と軽い気持ちで友人や知人を誘うと、人間関係が壊れたうえに、のちのちお金を返還しなければならない可能性が高いのです。さらに問題なのが、ねずみ講だと知らずに入会し、友人・知人を勧誘してしまうケースが多いこと。

さらに最近は、出資を募るだけではねずみ講とばれてしまうので、形ばかりの商品を流通させ、ビジネスの体裁を取ることも増えています。これが悪徳のマルチ商法、ネットワークビジネスといわれるものです。
ここで間違えてはいけないのが、マルチ商法(=ネットワークビジネス)自体は合法であるということ。ただし「誰でも絶対儲かる」などと言うのは禁じられていますし、リスクの説明もきちんとしなければなりません。さらに、契約書などの書面の交付、クーリング・オフの適用など規制が設けられています。

「ラクしてお金を稼ぎたい」……その怠け心が、ねずみ講などの悪徳ビジネスを呼んでしまうのかも。真面目にコツコツ働いたほうが、長い目で見るとオトクなのかもしれませんね。

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2014年11月6日
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