
7グループのヤミ金を統括していたとされる「ヤミ金トップ」が、このたび再逮捕されました。
このヤミ金トップはすでに別件の恐喝容疑で逮捕されていましたが、再逮捕によってヤミ金グループの全容解明が進むのではないかと思われています。
再逮捕の容疑は、出資法違反(高金利)と貸金業法違反(無登録営業)のふたつ。
つまり、法律上必要とされる貸金業の登録をせず、法定金利を超える金利で融資していたというわけです。
さらに違法な取り立てを繰り返し、自殺者まで出しています。
2000年以降、7グループのヤミ金は約50億円を集めたとされています。
そして金利は、最大で法定金利の270倍(!)を設定していたそうです。
容疑者の潜伏先のマンションには、ヤミ金で得た利益の一部と見られる約1億3000万円の現金のほか貴金属などがありました。
この容疑者が逮捕されたからといって、ヤミ金がなくなるわけではありません。
広告やチラシ、ダイレクトメールを使って勧誘したり、有名な企業と似た名前を使って安心させたりなど、あの手この手でターゲットを狙っています。
もし、ヤミ金から借りてしまったら、お近くの消費生活センター、弁護士会や各都道府県の貸金業協会などに相談しましょう。
違法な取り立てや脅しを受けたときは、迷わず警察に連絡してください。
借りたお金は返済しなくてはいけませんが、違法なヤミ金は契約自体が無効になります。
必ず解決の方法が見つかるので、ひとりで悩まないことが大切です。
※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。
公開日:2009年3月27日