悪徳業者に注意:根保証の落とし穴

根保証はあまりなじみのない言葉かもしれませんが、会社の事業資金や運転資金などを借りるときによく利用されます。
根保証とは、あからじめ借入限度額と期間を決めます。そしてその範囲内であれば、何度でも借入と返済ができ、保証人はそのすべてを保証しなければならないというシステムです。わかりやすい例で説明しましょう。

●例1
親しい友人に「100万円の融資を受けたいから、連帯保証人になってほしい」と頼まれたAさん。連帯保証人の怖さは知ってはいたものの、友人には世話に なったので100万円を肩代わりする覚悟で引き受けました。ところが契約書には、500万円と記載されています。不信に思ったAさんが「100万円のはず だ」と言うと、「これは融資可能の限度額だから」「借りるのは100万円だけだから」と説明されました。なるほど、確かに領収書には100万円と書かれて います。納得したAさんですが、ここに落とし穴が…。500万円というのはAさんにとって「500万円までは保証しなければならない」ということだったの です。その数ヵ月後、友人はAさんに断りもなく新たに400万円の融資を受け、行方不明となってしまいました。Aさんは、500万円の債務を負うことに…。

●例2
親しい友人の連帯保証人になったBさん。融資金額は100万円でした。その1年後、Bさん立会いのもと、友人は無事に全額を返済しました。そして、そんな ことも忘れかけていた2年後、Bさんのところに1本の電話がかかってきたのです。「借主からの返済がないので、連帯保証人のあなたが返済してください」。 電話の相手は、かつて友人が融資を受け、Bさんが連帯保証人になった商工ローン会社でした。「全額返済したじゃないか!どういうことだ?」と聞くと、友人 は1度全額返済したものの、また新たな借入を今度は500万円したとのことです。友人がこのまま返済しなければ、Bさんは500万円の債務を負うことに…。

例1と例2に共通するのは、「根保証契約書」に「限度額/500万円」「保障期間/契約の日から5年間」とあったことです。つまり、500万円までの借金を5年のあいだは全額保証しなくてはならないという取り決めなのです。
悪徳業者などは、根保証に関する十分な説明をしなかったり、契約書にわかりにくく記載していたり、例1のように「ただの限度額」と偽ったりする場合があり、トラブルも発生しています。
トラブルに巻き込まれないためには、契約書の内容をきちんと確認すること、そして保証人や連帯保証人はむやみに引き受けないことですね。

包括根保証

包括根保証は、根保証よりもはるかに負担の大きい保証内容となります。なぜなら、根保証には限度額や保証期間が定められてい ま すが、包括根保証にはどちらも定められていないからです。つまり、お金を借りた人の債務を無制限にまるごと引き受けなければならないのです。例え、保証人 の知らないところで追加契約したものに関してもです。

お金を借りた人が返せなくなった場合、包括根保証の保証人は借金地獄から一生抜けだせないとまで言われています。そのため、2005年4月に包括根 保証は 廃止されました。個人が保証人になっている場合、包括根保証は無効となります。法律違反の包括根保証を求めてくる業者は、悪徳業者と言えるでしょう。契約 書を交わすときは、内容をしっかり読み、不明な点は確認しましょう。

※本コラムは筆者の独断に基づき執筆されたものです。内容を保証したり、これらの情報によって生じたいかなる損害についても当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。

公開日:2007年8月17日
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